万能ねぎ、わけぎ、あさつきの違い

万能ねぎ、わけぎ、あさつきの違い
まとめ

万能ねぎ、わけぎ、あさつきの違いは、球根の有無、葉の細さにあります。球根がないのが万能ねぎ、球根があるのがわけぎ、あさつきです。球根があって葉が細いのがあさつき、球根があって葉が太いのがわけぎです。

詳しく

万能ねぎは、葉の直径は5mm程度で、ねぎよりも細い葉を持っています。ねぎの品種の「九条細」を密植して育てて、若採りしたもので、福岡のJA筑前あさくらが商標登録した商品名(ブランド名)です。万能ねぎは、JA筑前あさくらが認めない限り、「万能ねぎ」を名乗ることはできません。

あさつきは、葉の直径は2~3mmで、食用ねぎの中で最も細い葉を持っています。葉の色が鮮やかで香りがよく、苦味と辛みが強いのが特徴です。ネギ属ネギ科に属するアサツキという種(しゅ)で、エゾネギの一変種です。

わけぎは、葉の直径は7~10mmで、ねぎよりも細く、あさつきより太い葉を持っています。香りがよく、甘味が強く、苦みや辛みが少ないのが特徴です。ネギ属ネギ科に属するワケギという種(しゅ)で、ねぎと玉ねぎの雑種です。

名前 種類 品種 殖え方
万能ねぎ 商標名 九条細
わけぎ 植物名 ネギとタマネギとの雑種で小型化したネギの一変種 球根
あさつき 植物名 エゾネギの一変種 球根

ねぎ、わけぎ、あさつきは混同されているケースが多く、特に関東では以下のような間違った使い方が定着しています。

名前品種
わけぎ分けねぎの中の何かの品種
あさつき分けねぎの中の何かの品種を若採りしたもの

分けねぎとは、緑色の葉の部分が多く、いくつも枝分かれしているねぎの総称のことです。以前まで、関東以北ではわけぎやあさつきは手に入りづらかったため、分けねぎがわけぎやあさつきの代用品として出回ったことが影響しています。

他にも、「小ねぎ」という表示のねぎもありますが、これは分けねぎを指しており、品種名ではありません。